庄野真代 OfficialSite
ブログ

ピンチ!てんこもり

タシュケントから国境の町オイベクまで100km。
町を抜け、綿畑を眺めながらビュンビュン飛ばすドライバーくん。
今日は隣国タジキスタンのホジェンドに日帰り旅行だ。
彼はウズベキスタン側に残り、私は一人で国境を渡る。
戻ってくる時に電話をしてね、と言われて、ハッとした。
電話?しまった、SIMカードをウズベキスタンのに変えてから、その携帯番号の登録が出来ずにいた。
とりあえず、彼の番号を私の携帯に入れてもらう。

ゲートから少し歩いて税関とパスポート管理の列に並び、なんとなく出国した。
で、タジキスタン側のガイドさんを探したが、見当たらない。
5分ほどウロウロして、そうか、私はまだ入国してないんだ、と気づいた。
先の道がね、曲がってて、どこに行けばいいのかわからないの。
そのへんの人に聞いたら、真っ直ぐ行けと言う。
その道は中立地帯だった。
黙々と歩いた。
そしたら建物が見えてきて、ホッ。
そこで入国手続きをして、建物の外に出た。

でも、私を待っているはずのガイドさんはいない。
ヤバイ、マジやばい。路頭に迷うとはこのことだ。このまま引き返しても、送ってくれた彼とは連絡がとれない。
うーん、と考えた。
目の前にトイレがあったから、今のうちに行っとこう。
ん?おばあさんが出てきて有料だと言う。
え?タジキスタンのお金持ってないよ。
ウズベキスタンのお金なら2000スムだと言われ、ホッ。
しかし、10000スムしかない。それをよこせという。お釣りをくれるのか不安になる。
とりあえず渡してトイレに。

ウソ!ドアがない!。仕切りと三角の穴しかない。
モタモタしてもしょうがない、ええい、だ。
匂い?ええ、もちろん、すごく。
さて、おばあさん、ちゃんとお釣りを用意して待っててくれた。ありがとう。
そしてそして、私がどこにいるのか分かりやすい場所で写真を撮った。それをガイドの手配を頼んだウズベキスタンの旅行社に写メした。私はここにいます、と。
まさか、、国境を越えたからか、ネットワークに繋がらない。

そうだ!と、昨日のガイドさんにLINEした。繋がった。ホッ。
彼女は旅行社に電話してみると返事をくれた。
待つのみ。
日差しが強い。
白タクのおじさんが盛んに乗れと声をかけてくる。
このおじさんとの会話は成り立たず、秘密兵器を取り出した。
ポケトークだ。
タジク語は音声不可なので、ロシア語と日本語での会話になる。
おじさんは楽しそうに色々喋る。

で、私のガイドと会えるまで、おじさんの車の中で待てと言う。
いやいや、目立つとこに立っています、と私は言う。
そうこうして小一時間、向こうからスラリとした男性が走ってきた。
「私があなたのガイドです」と英語で言った。
あー、よかったー。
わかったことは、その先にまだゲートがあって(これも道が曲がっていて見えなかった)、ガイドさんがそこを通過するにはパスポートが必要で、彼は当然私がゲートまで歩いて出てくると思ってて、パスポートを持参してなかったとか。
私の予習不足でした。そこんとこ、調べ忘れてました。
国境の越え方、学びました。

ドライブもまた楽し

昼食はピラフセンター

タジキスタン側のガイドさんドライバーさんと一緒にランチ

この町にはロープウェイがある