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列車に乗る、の巻

今日は列車でサマルカンドに行く。
最新の特急列車は満席で、遅い列車になった。
ツーリストから、出発駅は新しい南駅だから間違えないように、というメッセージをもらっていた。
朝、ホテルでタクシーを呼んでもらう。

Webで呼ぶタクシーは料金も表示されるから安心だ。
行き先も予約時に入力されている。
でも、念のため、ホテルの人にちゃんとタクシーに伝えてね、とお願いした。
初日のガイドさんからも駅の写真を写メさせてもらっていたので、それも見せた。
時間も余裕がある。抜かりはない。

が、しかし、着いた駅は写真とは違った。運転手はテキパキとトランクから荷物を下ろす。
もしかしたら、駅の裏側なのかな?とか思い、料金も払った。
でも、納得の行かないまま歩きだすわけにはいかず、もう一度写真を見せて、ここは違うと思うと言った。
運転手さんは、近くにいた同業者にその写真を見せた。
そして、車のトランクにまた私の荷物を積み、乗れと言う。やっぱり、、。

駅には1時間15分前までに行くように言われていた。
あと15分しかない。
運転手さん飛ばしてるけど、距離がわからないから、黙ってラジオを聞くしかない。
リズムが強調された音楽だ。心臓の鼓動と同化する。
中島みゆきの「♪道に倒れて誰かの名を〜」にそっくりに聞こえた。
中央アジアに中島みゆきは合ってる。こっそり録音しながら、チラチラ時計を見てた。
とすると、運転手さん、窓のムコウを指差した。
あった、写真と同じ駅だ。しかし、分離帯が長くてグルっと回わる必要がある。鼓動が速くなる。

さてさて、時間ギリギリに駅に着きました。ホッ。
荷物検査を受ける。ロビーに行く。電光掲示板を見る。
ない。私の乗るはずの列車が表示されていない。
ツーリストカウンターには誰もいない。うーん、冷静になろう。
こういう時は誰かに聞く。それも最低3人だ。

1人目、乗務員のような人にEチケットを見せて聞いた。50分ここで待てと言う。
しかし、ちゃんとチケットを見てない気がした。
そもそも、この駅の写真をみせてくれたガイドさんが勘違いをしていたのかもしれない。
あー、最初から自分で場所を調べればよかった。
慌ててググる。南駅の地図が出た。その画面を持って荷物検査の場所に戻り、警備員に聞く。
2人目、ここでいいと言う。そうか、待ってればいいんだな。
が、ふと思い出した。駅が変更になることがあるとガイドブックに書いてあった。
え〜、そうだったらどうしよう。
と、その時、日本語が聞こえた。3人連れでガイドさんとお別れしてた。
ガイドさんを追いかけた。
3人目、「あのー、この列車はこの駅から出ますか?」
彼はスマホ画面を拡大して見て、自信たっぷりにここで待ってろと言う。
ほんとにそれでいいのかな〜。信用できん。
もうかれこれ30分待ってる。

そうだ!と、あの日本人紳士に声をかけた。「こんにちは日本の方ですよね?」笑顔になった。
彼らは私の便より1台早いのに乗ってサマルカンドに行くらしい。
何かわかったら教えてくれるって。
しばらくして、「お嬢さん、駅員に聞くからそのスマホを貸してください」と。(お嬢さん!)
列車は3番線から出るので、歩道橋を渡るように言われた。
あー、もう、絶対信じる!
、、と思ったのに、すごく遠い歩道橋まで行ったら入口はなく、駅員に3の指をして聞いたら、
ホームを横断しろという、もう1人に聞いたらやはり横断しろと。
果たして、そこに乗るべき列車がいるのか?

ホームを横断して聞きまくる。
ほっ、これだった!車両番号は11、紙に書いて車体に貼ってあった。38番の席に座る。
出発5分前にドドっと欧米人のバックパッカーが乗り込んできた。
この人たちは、何の心配もしなかったのかなぁ、、。

列車は満席で、出発の時間ちょうどに、すーっと動き出した。

家族経営のホテル。子どももお手伝いしている

ホテルの朝食。今日は詰め合わせてきた。

駅のなか

いました。私の乗る列車が。