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バスに乗る、の巻

定刻より15分遅れて列車はサマルカンドに着いた。
車内アナウンスはなく、車掌さんが車両入口で駅に着いたことを大声で知らせるシステム。
遅れてることを知らせてくれないから、ずっと今か今かとヤキモキしてた。
駅から市内に行く方法は3つ。タクシーかトラム(路面電車)かバス。
で、バスにした。

駅前の公園を出たところにバス乗り場がある、と書いてあったが、表示はまったくなく、なんとなく人が溜まっている感じ。
そこに次々とミニバスが来る。
私は3番のバスに乗ってレギスタン広場まで行くのだ。
あー!最新のバス代、調べてなかった。運転手さんの言うことがわからなかったらどうしよう。
そんな私に救世主あらわる。
バスに乗り込む時に順番を譲り合った女性から「どうぞ」という声が聞こえた。おおっ。
「日本の方ですか?バス代いくらかわかりますか?」
「これくらいだと思います。」
彼女は2000スムを手に持っていた。
「ありがとう、助かりました。」
並んで座ったら、話さなきゃと気を使わせてしまうので、前後で座った。

どんどん人が乗ってきて、隙間がないほどギュウギュウ。降りそこねたら大変だ。そうだ、隣の人にレギスタン広場がきたら教えてね、と頼もう。
そっと横を見る。
エキゾチックな顔立ちの若い女性だ。スマホでマップを見ている。あれ?画面が日本語!
まさか、このミニバスで日本人に2人も会うなんて。
私を助けるために乗り合わせたとしか思えない。
彼女もレギスタン広場までと言うので、一緒に下車した。

そうそう、このバスは20分で着くはずが50分かかりました。
道も混んでたけど、1番前の席に運転手さんの奥さんと子どもが乗っていて、バスが一旦停止した時に、運転手さんがサッと子どもにお金を渡し、子どもはサッとバスを降りてソーセージ屋台に走ったの。
戻ってくるまでさほど時間はかからなかったけど、驚いたー。
家族3人で熱々のソーセージを食べてた。

さて、下車してからが問題だ。
いったんベンチに腰掛けて、お水でも飲んで、ホテルの場所を確認する。
何?今バスで来た道を逆戻りなの?徒歩25分だって。
おかしいな、ネットで宿の予約をする時に町の中心まで750mって書いてあった。
中心とはどこのことを言うんだろうね。
しかし、つくづく予習不足を感じる。もっと準備できたはず。
でもね、出発までホントに忙しかったの。(言い訳)

昔、スマホもインターネットもなかった時代の旅は、こんなことの連続だった。
旅の仕方も大きく変わった。

サマルカンド駅に着きました!

超特急の列車が止まってました。これに乗りたかったけど、私が乗った列車も快適でした。

ここがバス乗り場。

サマルカンドの宿泊はLION B&B。周りの環境が素晴らしい。

3泊で税を足してUS$75.18。US$100払って、お釣りを現地追通貨のスムでもらった。302804SUM。スムのケタが大きくて、数えるのが大変。