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まんまと引っかかった、の巻

ドンガラック村の家族とサヨナラして、車で4時間、ブハラに着いた。空気が違う。
ウズベキスタンの首都タシケントは日本の東京、サマルカンドは京都、ブハラは奈良、と例えられるように、古都ブハラは時がゆっくり流れている。

昨夜は洗濯をして過ごした。水道栓から出る水が黄色っぽかったので予想はしたが、真っ白のTシャツがオフホワイトになった。
シャワーも同じ水だろうな。
一夜明け、首肩腕が痛い。ベッドが柔らかくて身体が沈み、おまけに枕が高かった。
いや、ラクダ40分のせいかも。

今日はのんびりと街歩き。
古い奴だとお思いでしょうが、私はガイドブックの地図を見て歩く。
地図だけコピーしてきた。行きたい道筋もすぐわかるし、広範囲も一目瞭然だ。
それに私、地図の読める女なの。

お城見学の後、バザールまで足をのばし、紛失したダウンジャケットに代わる防寒着を探した。
うーん、果たして東京に持ち帰ってそれを着るかと自分に問うと、どれもがNOで、しかも今は半袖の気温だし、買う気はおきない。
一度ホテルに戻ったが、することもないのでまた出かける。私はどうも、することがないと疲れるらしい。

ホテル近くの店で、ちょっと素敵な上着を見つけた。店のお兄さんは流暢な英語で話す。とてもお似合いだ、と。
100ドルだと言うので、高すぎて買えない、と答えた。するといくらならいい?と。
おおっ、きたきた、値段交渉だ。
私、50ドルなら買う。彼、70ドルなら売る。私、じゃあいらない。
値段と価値と欲しい気持ちが問題ではなく、「譲れない」だけ。

その時、小さなアトラス(伝統模様)のベストが目に入った。
これなら荷物にならないし、ちょっと暖かい。
すると彼は、この刺し子は私の母がしました、と言う。まさにハンドメイドだ。
35と彼は言った。35000スムなら買いだ!と思ってポーチからお札をだしたら、350000スムだと言う。
突然、私の数字への思考回路がストップする。

それを察知して彼は言う。ふたつ買うなら、あの上着を60ドルにします、と。
えっと、60ドル+350000スム、いったいいくら?
ああっ、ここで罠にはまっちゃいけない。
とりあえず断る理由として、現金はない、と言った。そしたらなんとカードが使えると言う。
え?この旅でカードが使えるのは初めてだ。
やった〜。ホントに現金は残しておきたかったの。
カードで買えるなら万々歳!!、、と、買ってしまった。
あとで計算したら、両方で100ドルくらいだった。
高い買い物をした。しかも2つ、バッグに入らない。
さて、どうするか、、。

ホテルの朝食は中庭で。ここは旅人の交流の場になってます。

今はギャラリーになっているが、昔はキャラバンの宿泊施設だった。

道に迷っても、このミナレット(光塔)を探せば大丈夫だ。

ガイドツアーのそばに行って、タダで説明を聞く私。

アルク城。入場料40000スムを払い、中に入ってみる。

アルク城の中に遺跡群があった。でも、ちょっと掘っただけで、まるで整備されていないなー。

タキ(交差点バザール)は、観光客向けの品物が並んでいて、中でアートクラフト実演も行っている。

刺繍、いいねえ。でも買わない。もう持てません。

まんまと誘導され、これ買ってしまいました。気に入ったのですが、寒さ対策ならレインコートを持ってたのに〜。