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羊を食べる、の巻

ウズベキスタン6日目。
今日は昨日までとは打って変わって大名旅行だ。
ツアーを予約してあったので、朝9時にガイドさんが迎えに来てくれた。
交通手段も、食べるところも、買い物も、トイレも、な〜んにも心配ない。
しかも、ガイドさんは日本の大学に3年いて、日本語ぺらぺら。

14世紀のユーラシアを統一した偉大な征服者アミール・ティムールの故郷、シャフリサーブスを訪れる。
サマルカンドから車で2時間。途中2000m級の峠を越える。
曲がりくねったガタゴト道をビュンビュン飛ばすもんだから、時折、天井に頭がつきそうになる。
なのに、ドライバー&ガイドさんはシートベルトをしない。
私はちゃんとした。
事故が起きても、私だけは助かる。

さて、ティムールが故郷に作った建造物は、サマルカンド並みに壮大だ。昔、キャラバン(隊商)が行き来しただろう道を歩いた。
泊まっただろう場所でしゃがんでみた。
その喧騒が聞こえるような気がした。
懐かしい空気を感じた。
16世紀後半に破壊され、ソ連時代にも粗末に扱われた町だが、世界遺産登録のために整備され、緑豊かな公園都市になっている。
4つの見どころを歩いて2時間。
時が止まったような空間で、いくつかの出会いがあった。ここで待ち合わせしていたような不思議な出会いだった。
シルクロードは人と人が出会う場所だったのだから。

帰り道、峠のレストランで、遅いランチを。
美味しい匂いが道路にまで漂っている。
ここは、サマンカンドからも買いに来るという、羊の蒸し焼きの店。
崖っぷちを歩き、地面の草だけを食べて育った羊にスパイスを塗り込み、特別の窯の中で長い時間をかけて焼いた肉。
「こんなに美味しい肉は、今まで食べたことがない!」と私は断言できる!
3人で1キロの肉は食べきれず、持ち帰りました。
夜もホテルで食べるつもり。
部屋が匂うかな?

普段はあまり肉は食べないんだけど、もしかしたら私、肉好きなのかも知れないと思った。

この窯の中に3つに切り分けた羊の肉を入れ、泥で蓋をして焼くそうだ。

人が小さいでしょう?この建物は2倍の高さがあり、上は左右が繋がっていたそうです。

モスクでは、今日もこのスタイル。

売り場の女性は、どこの店でも、せっせと刺繍をしています。