地獄の門から生還する、の巻
「ただいま〜」とウズベキスタンに帰ってきた。
隣国トルクメニスタンに30時間滞在の内、入国手続き(ビザ取得)とPCR検査に3時間半、砂漠の移動が往復15時間、青空トイレ付き。
かなりハードな行程となった。
そうまでして見たかったのが、カラクム砂漠で50年以上ずっと燃え続けている天然ガスクレーター。
地元の人は「地獄の門」と呼んでいる。
何もない砂漠の中、突然ぽっかりとあいた穴。遠くからでも赤い炎が見える。直径60メートル、深さ20メートル。
近づくとボォーという燃える音が聞こえる。
風がぐるぐる舞い、ときおり熱風が押し寄せてくる。
冷えた手をかざすと暖かい。
凄い!けどもったいない!!
こうして見ているだけでも、いったいどれだけの天然ガスを消費しているんだろう。
延々と、炎炎と燃えるクレーター。
ガスは年々少なくなっているという。実際、ガイドブックの写真より炎が細くなっていた。
昨年、大統領は、地域の生態系と住民の健康に悪影響を及ぼしていること、また国の繁栄に必要な天然ガスをムダに消費していることから、閉鎖を検討する意向を示した。
地獄の門が存在するうちに見れたことはよかったが、地球のためには見れないほうがいいわけで、満天の星空の下、複雑な気持ちでテントに戻った。
地獄の門、、悪いことしてないから落ちないはず。