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まるでサファリラリー、の巻

「地獄の門」へのツアーはトルクメニスタンの名所観光が含まれている。
しかし入国に3時間半もかかったため、ガイドさんは焦っていた。
なのに出会う地元観光客が私たちとの写真撮影をしたくって、わっと集まってくる。
ちょっと歩くと、すぐに大勢に囲まれる。アイドルになったみたいだ。
私のほっぺが急に温かくなったと思ったら、おばさんの顔がくっついていて嬉しそうに自撮りする。
トルクメニスタンは外国人が自由に行き来できないので、珍しいんだろうな〜。
そのピュアな気持ちが微笑ましく思えた。

さて、3台の車に分かれて乗った私たちは、砂漠のラリーをする。
パジェロ2台とプラドだ。
道は穴だらけで、ドライバーは穴を回避するためグネグネ走るが、それでもガタンガタン振動が激しい。
日本車の新しいのでないと、絶対どこかネジが外れる、と思った。
道に中央分離帯はない。車線もない。ひたすら凹凸のないルートを選ぶため、気づくと登り下りの車が反対に走っていたりする。
3台の車のドライバーは、俺こそが1番!と道なき道をバラバラに走る。緊張と興奮が続く。
穴ボコ、ヒビ割れ、波打ち、突起、砕け道。
何でこんな道になるのかを考えた。

風は自由にふき、砂は風に踊りながら日々カタチを変える。
そこにアスファルトの道が敷かれ、砂は閉じ込められた。
自由を奪われた砂は、風に会いたいと叫び、団結してアスファルトを動かそうとした。
うん、きっとそうに違いない。
人間の社会にも当てはまるかも知れない。

ツイラベック・ハヌム霊廟

右に写ってるのはガイドのルダさん。笑ってるけど、心の中は「まったく〜」と思ってる。なんせ、すべてが3時間遅れなんだもん。

ドライバーは2時間おきに休憩する。そのすきに穴の撮影。この穴は軽度だ。左上に緑の建物があるでしょ、あれ、トイレ。もちろんドア無し、囲いだけ。

私の車は道路からかなり離れた砂漠の中を走ってきて、もとの道路に戻ったところ。砂の道は振動も少なかったけど、遠回りしたから、他の車とタイムは変わらなかった。

ランチ。トルクメニスタンもウズベキスタンと同じ料理だ。

キャンプのニャン。あーん、連れて帰りたい。

このカップルは4月に日本を出て、一年間の世界一周をされています。私の43年前の旅を思い出しました。

昼間の地獄の門

私のユルタ(テント)

キャンプの夜明け

キャンプの朝食

野ラクダ。野生のラクダに時々会った。