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くじけたっていいじゃないか、の巻

5日間お世話になったヒヴァのHotel Allanazar Otaに別れを告げる日、おじさんは朝からソワソワしていた。

パッキングしていると、水を1本持ってきたり、チケットはあるのか、忘れ物はないか、、と。そして、
「お昼は食べたか?」
スマホの日本語翻訳で聞いてきた。いつもは英語翻訳なのに。
「まだ食べていません」と答えると、
「今持ってこさせるから、食べていきなさい」という。
おおーっ、ありがたい。

娘さんの作る料理はすこぶる美味しく、朝食がいつも楽しみだった。
毎日違うメイン料理がでてきた。ガイドブックで紹介されている郷土料理は、ここで全部いただいたと言ってもいいくらい。
娘さんが、サラダ2種とスープとナンを部屋に持ってきてくれた。
ううう、、ありがとうございます。感涙の極み。

この町には空港がなく、隣町ウルゲンチまで行かなければならない。
トロリーバス40分でウルゲンチのバザールに着き、バザールを突っきって、バスに乗り場に行き、空港行きに乗って20分。という予定だった。難関が多い。荷物も多い。
チャレンジするかどうかずっと悩んでいた。そこに、「タクシー呼んであげようか」とおじさんの声。
ピカッと心に光が差す。
値段を聞くと15ドル(約2000円)。公共機関を使えば8000スム(約100円)。
あ〜ん、どうしよう、くじけそう。

「くじけたっていいじゃないか。」
と、もう一人の私の声がした。
そうだね、え〜い、ぐじけちゃえ!
「お願いします」とタクシーで行くことにした。
かすかな敗北感を覚えながら、楽々コースで空港に向かう。
このあと、私には最大級の難関が待っているのだから。

ホテルのおじさんはビリージョエルに似てる。娘さんは凄腕の料理人で、ここには食事だけしにくる団体が時々来ていた。

この中庭ふうなテラスが食堂。

朝食にこれだけ並んでる。

バラキュ、という蒸し餃子。4種あって、真ん中にあるのが肉、他のは、カボチャ、青菜、じゃがいも、だったと思う。

カーシャ。ミルク粥です。美味しかった、、。

ギョンマ、という。揚げ餃子みたい。具は野菜と肉で、ジューシーでした。

このキュウリがね、世界一美味しいの!!

果物も毎日4-5種類あります。ザクロは毎日部屋に持ち帰り、一粒ずつ、味わっていただきました。

出発前に、涙涙で食べた昼食。

子どもはどこでも超元気!

ラクダに揺られて、シルクロードの旅は続きます。